肝斑(かんぱん)

お肌

肝斑(かんぱん)について

主に30~50歳代女性の顔面に生じる難治性の色素班である。

紫外線暴露(夏季に増悪、冬季に軽減)、性ホルモンや副腎皮質ホルモンの異常(妊娠性肝斑や子宮性肝斑の誘発、17β型エストラジオールの高値など)、その他(避妊薬、抗けいれん薬などの薬剤、慢性過刺激性バリア破壊による色素沈着、精神的ストレスなど)など多因子が関与している。

成熟したメラノソームが充満した樹枝状突起の発達を伴うメラノサイトの活性化状態を特徴とする。

そのため太田母斑や老人性色素班に対して用いるようなQスイッチレーザー照射出力により色素の増強が見られるため、レーザー・光治療を控えることが好ましい。

トラネキサム酸について

トラネキサム酸は抗プラスミン作用があり、本来は止血剤として処方される薬です。

この薬には美白作用もあり、特に肝班(かんぱん)に有効とされています。

美容外科、美容皮膚科では、よく処方される人気の薬です。

(健康保険の適用はありません)

同時に、ビタミンCやビタミンEを十分にとるようにすると、さらに効果的という報告があります。

ぜひ、8週間、内服してみてください。

レーザートーニングについて

多くの美容外科、美容皮膚科では、「レーザートーニング」という治療が行われています。

これについては、否定的な意見もあり、当院ではレーザートーニングは行っていません。

費用について

トラネキサム酸

100錠 3000円(+税)

1日3回内服 1カ月分

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