ヒアルロン酸注入後のトラブル
表面の凹凸(おうとつ)
ヒアルロン酸を注入した部分のお肌がデコボコしてしまうトラブルです。
通常はヒアルロン酸注入から1週間ほどで凹凸が馴染み、年単位で体内に吸収されてなくなります。
しかし、適切な深さに注入されていなかったり、大きい粒子のヒアルロン酸を注入したりすると、デコボコがいつまでも続くことがあります。
特にお顔の中でも皮膚の薄い、まぶたや涙袋でおこりやすいトラブルです。
ひどい場合ですとデコボコでは済まず、「しこり」として自覚できるものになってしまっている場合もあります。
膨らみすぎてしまった
ヒアルロン酸の注入量が多すぎて、お顔が膨らみすぎてしまったトラブルです。
ヒアルロン酸によるお顔の適度なボリュームアップは、若さを感じさせてくれます。
しかし、お顔がパンパンに膨らんでしまったり、お肌のハリがありすぎるのは、蝋人形のようで逆に不自然です。
連続して何回もヒアルロン酸注射をしている方におこりやすいです。
仕上がりに不満がある
他院でヒアルロン酸を注入したが自分が思っていたのと違う結果になってしまったというトラブルです。
元のお顔に戻すだけでなく、戻したうえで「正しい位置にヒアルロン酸を注入したい」という患者様も多いです。
当院ではヒアルロン酸注射も扱っておりますので、継続して治療することが出来ます。
当院のヒアルロン酸溶解注射
ヒアルロン酸溶解注射では、ヒアルロン酸を溶かす「ヒアルロニダーゼ」という酵素をお肌に注入します。
現在、国内で承認されているものは存在しません。
したがって、当院では英国(UK)で承認を得ている CP Pharmaceuticals社 のヒアラーゼ® という商品を輸入して使用しています。
ヒアルロニダーゼの効果
ヒアルロン酸の種類によっては分解されにくいものもありますが、効果には即効性があり、数時間~数日で元のお顔に戻ります。
痛みや腫れも少ないです。
もともとお肌が持っているヒアルロン酸を溶かしてしまうこともないので、へこんでしまったりすることはありません。
溶解されたヒアルロン酸は体内に吸収されます。
溶解注射から1か月ほどで再度ヒアルロン酸の注入が可能です。
ヒアルロニダーゼの注意点
注入されたヒアルロン酸以外のもの(ポリアクリルアミドゲル:アクアミド注射など)を溶かすことは出来ません。また、しこりとして自覚できるような「異物肉芽腫」と呼ばれる腫瘍を形成してしまっている場合は、ヒアルロン酸の周囲に繊維が出来てしまっているため、溶解注射だけでは消えないことがあります。注入されてから周囲に広がっていくので、表面の凸凹を細かく調整することも難しく、すでに注入されたヒアルロン酸を残しながら一部を溶かすことは出来ません。
費用
1カ所 20,000円(+税)