豊胸手術後のトラブル
豊胸手術において人工乳腺バッグ(シリコン、インプラント)を入れた後長年経過すると、様々なトラブルが発生します。
「胸が硬くなってきた」
体内に異物を入れると、その物質を取り囲むように被膜(カプセル)が出来ることがあります。
硬い膜がバッグを覆ってしまうことを、「被膜(カプセル)拘縮」といいます。
お胸が柔らかさ、揺れやすさを失い、まるでボールが入っているかのように不自然な状態になってしまいます。
「胸に段差ができた」
「ダブル・バブル」と呼ばれる状態です。
アンダーバストのラインが、鏡モチのように2段になってしまうことがあります。
「バッグが入っているのが分かりやすくなった」
「リップリング」と呼ばれる状態です。
バッグの表面や縁が触れたり、バッグの中身が波打っていることが目で見て分かるようになってしまいます。
こちらも皮膚が薄い、痩せた患者様に見られやすいです。
「バッグがつぶれてしまった」
いわゆる「バッグの破裂」です。
急にお胸がつぶれてペシャンコになってしまったり、 指で押したときにへこんだまま戻らないことがあります。
バッグの中身によっては緊急性のある場合もあります。
「胸に左右差がある」
お胸の形が左右で違くなってしまうトラブルです。
乳首の高さや向きなども、非対称になってしまうことがあります。
「胸の位置が不自然」
バッグがきちんと固定できていないと、お胸の位置が上下にずれてきて不自然になってしまうことがあります。
豊胸手術バッグ除去の手順
- お胸の皮膚を消毒します。
- 乳房下に局所麻酔薬を注射します。
- 乳房下のラインを4~6センチほど切開します。
- バッグを除去します。
- 吸収される糸で縫合します。
- 傷口にテープを貼り、終了です。
▼このようなバッグが摘出されます。
術後の注意点
シャワーは翌日から、入浴は1週間後から可能です。
抜糸のための通院は必要ありません。(ご心配なことがありましたら、いつでも診察いたします。)
費用について
両側 200000円(+税)
片側 100000円(+税)